ワイナリー便り: 2008年11月の記事一覧
安曇野ワイナリー
龍眼種ぶどうを樽発酵で
長野県産のぶどうとして、龍眼という品種があるのはご存知でしょうか。「善光寺ぶどう」とも呼ばれ親しまれている龍眼は、白ワインの原料のほか、甘すぎずさっぱりした味わいで生食でも楽しむことができます。中国を原産地とし、寒さにも強いので長野県での栽培に適している品種といえます。

写真はこの龍眼を発酵させている樽です。現代の醸造法では通常、大きなステンレスタンクでワインを発酵させますが、木の樽で発酵させる場合もあります。これをバレルファーメンテーション(樽発酵)と呼びます。木の樽で発酵させることにより、樽に含まれる柔らかな香りがワインに溶け出します。
長野県産の龍眼種ぶどうを使い、丁寧にバレルファーメンテーションで発酵させ、力強く、香り豊かな甘口のお酒にする予定です。このワインの味が今から楽しみです。
ナイアガラ 2008 本日販売開始

新酒、「ナイアガラ 2008」がワイナリー内のショップに並びました。フリーランジュース(圧力を加えずに自重のみで搾られた果汁)のみで作られた贅沢なワインです。低温管理の元、長い時間をかけて発酵させ、ナイアガラ果実の色であるイエローグリーンと、フルーティーな香りをそのままワインに仕上げました。
安曇野ワイナリーとしては初めて出荷するワインとなります。このワインをお飲みになった皆さんに喜んでいただけたら。そのような思いを込めた一本です。ぜひ味わってみてください。
ナイアガラ 2008は当サイトからもご注文いただけます。
2008 NIAGARA 発売直前

11月11日発売の「2008 NIAGARA」。濾過作業が進み、今週末に瓶詰めを行ないます。ワインの濾過作業には、液体中の濁りを除去する目的があります。写真を見ていただくとその違いは一目瞭然。
単に濾過作業といっても、実は高度なノウハウが必要とされる作業です。濾過によりテイストやフレーバーが物足りないものになったり、またワインを空気に触れさせることになるため、酸化による品質低下も考えられます。醸造工程としては最終段階なので、ここで気を抜くことは許されない、とても重要な作業です。
新会社の当ワイナリーとベテラン醸造家戸川がコンビが組んでの、はじめて世に出すワインとなります。販売開始日を11月11日と設定したのは、ちょっとした験担ぎ(げんかつぎ)です。
このワインをたくさんの方に味わっていただくことができたら。そう考えると今からワクワクする思いです。
ふじ解禁
当ワイナリーのある安曇野市三郷は、りんごの産地として有名です。昼夜の気温差がある気候により、安曇野市のりんごは最高級の品質を誇ります。主な種類は9月中旬からのつがると11月のふじ。
ワイナリーの周辺にもリンゴ畑がたくさんあります。5月にはりんごの白い花が一面に咲きます。そして、10月30日は「ふじ」の解禁日。ワイナリーのお隣さんである小林正さんのリンゴ畑でも、ふじの販売を開始しました。
ところで「解禁日」で真っ先に思い出すのが「ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日」。ボジョレー・ヌーヴォーとはフランスの丘陵地帯、ボジョレーで生産される赤ワインで、その年の11月に出荷される新酒・プリムールのことを指します。急速にブドウを発酵させる技術を用いるため醸造期間は数ヶ月と早く、その独特の製造方法から清涼感も感じさせてくれるワインです。
ボジョレー・ヌーヴォーはその年に収穫されたガメイ種というブドウを使用し、それぞれの国の現地時間で11月の第3木曜日の午前0時に、一般への販売が解禁されます。この時期になると必ずメディアで取り上げられるくらいに、日本でも定着した「解禁日」です。
ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日まであとわずか。今年のボジョレー・ヌーヴォーの出来が楽しみです。
