安曇野ワイナリー

アーカイブ (2018年8月)

ワイナリー便り

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また台風がやってくるということで、栽培チームは急ピッチで雨よけのビニールを取り付けました。

熟して柔らかくなってきたブドウの実にとって雨は大敵。病気の原因になります。

弊社では、10月まで収穫をひっぱりたいメルロとカベルネ・ソーヴィニヨンの畑に設置しています。

適度な雨ならいいなあ。

《栽培:古川》

「鳥よけ」始めました。 2018:08:20:16:38:35

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これまで我々のブドウ畑では目立った「鳥害」はなかったのですが、去年、ワイナリーの敷地外にあるソーヴィニヨン・ブランの畑が鳥にやられたのです!

正体不明の鳥たちが、集団で襲ってくる恐怖を初めて味わったのでした。

そこで今年は「防鳥ネット」を張りました。

ソーヴィニヨン・ブランは先日もコンクールで受賞したし、まだ量も少ないので貴重ですからね。

鳥さんどうぞ、たくさんあるシャルドネの方を食べてください。

《栽培:古川》

べレゾン進んでます。 2018:08:12:14:54:17

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ここ数日、曇りや雨の日が続き、メルロの着色が急に進んだ気がします。

ブドウにとっても暑過ぎ・乾き過ぎは良くないですね。

夏休みと縁がない栽培チームは、ブドウの余計な房を落とす「摘房」という作業を進めています。

もったいないようですが、これをやらないと糖度がちゃんと上がってくれません。赤ワイン用品種では必須の作業です。

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鉢植えのピノ・ノワールは、スズメにつつかれて無残な姿に。

せっかく黒くなったのに、無念です。

《栽培:古川》

すでにお知らせした通り、今年の日本ワインコンクールで弊社のワインが6本受賞しました!栽培担当としてもうれしい限りです!!

そこで、今回は自社栽培ブドウを原料としている受賞ワイン4本について、栽培目線で考察してみたいと思います。

①シャトー安曇野スペシャルリザーブ2014:銀賞

「シャトー安曇野」は自社栽培ブドウを100%使用した弊社の最上位シリーズ。その中でも「スペシャルリザーブ」はカベルネ・ソーヴィニヨンにメルロをブレンドした赤ワインです(カベルネ・ソーヴィニヨン:65%、メルロ:35%)。「2012」の銅賞、「2013」の銀賞に続き、3ヴィンテージ連続の受賞となりました。2014年は、8月の天候が不順だったものの、9・10月は比較的好天が続き、メルロやカベルネ・ソーヴィニヨンは順調に糖度が上がった年でした。期待通りの好成績!

②安曇野リザーブ2015:銀賞

「シャトー安曇野」シリーズではありませんが、自社栽培ブドウ100%、メルロとカベルネ・ソーヴィニヨンのブレンドです(メルロ:58%、カベルネ・ソーヴィニヨン:42%)。実は、2015年は8・9月の天候が悪く、全体的にブドウの出来が良くなかったため、「シャトー安曇野」とはせずにセカンドラベルの「安曇野」シリーズとして発売しました。ところが瓶熟がすすむうちに意外に底力を発揮してきたので、試しに出品してみたところ見事受賞!中身は「シャトー安曇野」と変わらないのに、かなりリーズナブル!お買い得です。

③シャトー安曇野メルロ2014:銅賞

自社栽培メルロ100%使用の赤ワイン。「2012」が弊社初の金賞をいただいて以来、2度目の受賞です。メルロは房が大きいため、適度に摘房・摘粒し収量を調整してやらないと、糖度や着色に影響してしまう難しい品種です。2014年はメルロの着色がもうひとつだったところが、銀賞のスペシャルリザーブよりも評価が低かった原因かな。審査員の好みかもしれないけど。スペシャルリザーブに比べて、タンニン控えめで飲みやすいワインです。

④安曇野ソーヴィニヨン・ブラン2017:銅賞

自社栽培ソーヴィニヨン・ブラン100%の白ワイン。こちらは、まだ樹が若いためにセカンドラベル扱いです。2回目の収穫で早くも受賞!品種特有のトロピカルな香りがよく出ていると思います。樹勢が強いので栽培管理には苦労していますが、今後に期待の品種です。

みなさん、どうぞお試しください。

《栽培:古川》

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